以前ビジネスホテルとシティーホテルの客層や規模の違いについて大まかにブログでお伝えしました。今回は新人研修の違いについてお伝えします。
ビジネスホテル
新卒で入社したので社会人としての基礎の研修からでした。
研修の流れはざっとこんな感じ↓
- OJT(On the Job Training)
- 電話研修
- メイクスタッフ研修
- パントリー研修
- フロント研修
1.OJT (実務を通して研修すること)
支配人とマンツーマンでお話ししながら丸2日行いました!
- 挨拶の仕方
- 安全管理のビデオ視聴
- 業務マニュアルを読む
- フロントの身だしなみ(化粧方法、制服の着方etc…)
今思えば、社会人として当たり前のような事を1から叩き込んでもらいました。敬語や挨拶、お辞儀の仕方などなど、、
正直上司という人を持ったことが無かったので、取って食われるんじゃないかって思うくらい怖かったです。今思えばかなり愛情を持って接してくれていたと思います。
2.電話研修
- 予約の取り方
- 予約確認
- ホテルへの案内etc…(2日)
特に電話対応での言葉づかいや敬語などを教えてもらいました。
3.メイクスタッフ研修
部屋の掃除をするスタッフから商品として売れる部屋の作り方を教えてもらいました。(1日)
4.パントリー研修
朝食を提供する為に配膳やお米の磨ぎ方などを教えてもらいました。(1日)
5.フロント研修
1日2つの役割に分かれて分担して仕事をしており、その2つを順に教えてもらいました。内容としてはロビー掃除、アサイン(部屋決め)、チェックイン、チェックアウトなどフロントの業務全般 (1ヶ月)
店舗での研修はここまで。その後はひとり立ち!
他にはチェーン店と言うこともあり本社で新卒だけを集めて、丸2日掛けて社長より会社の方針などを聞いたり、挨拶などの研修もありました。
ビジネスホテルでは入社からひとり立ちひとり立ちまで1ヶ月半ほどでした。かなりハードな研修でした。メモする時間もなくお客様もスピードを重視する為なかなか研修をしながら業務をするのは本当に大変でした。
それでも研修が終わってからも、業務でのリチェックなどはこまめに先輩方にしてもらっていました。
シティーホテル
社会人としては3年目で転職して、シティーホテルに。
研修内容としてはざっくりこんな感じ↓
- ベル研修
- 予約研修
- フロント研修
1.ベル研修(ベルスタッフ)
- タクシーケアや荷物の運び方
- 荷物・宅配の預かり方
- お部屋へのアテンド方法
- 物品の部屋セット方法
- 物品の管理
- 売店業務 etc… (約2ヶ月)
2.予約研修
- ホテルネットワークシステムの使い方
- 予約方法
- ネットサイトからホテルネットワークシステムへの繋げ方
- 電話対応etc… (約2ヶ月)
ほとんどホテルネットワークを学ぶ事に費やしました。あとは電話対応で、毎日いろんな質問に答えるために調べたり、聞いたりという作業を繰り返し自分のホテルについて学んでいく感じでした。
3.フロント研修
- チェックイン準備
- チェックイン方法
- 締め作業
- チェックアウト方法etc… (1年間)
日勤・夜勤など完全にやる仕事が別れていた為、両方学ぶのはかなり長い時間がかかりました。研修が終わると日勤業務だけになった為、現時点(入社2年目)でもすぐに夜勤業務は出来ないです。
また部屋タイプが多く覚えるのだけで精一杯でした。加えてプランや会員制度もかなり複雑で、スムーズにチェックイン、チェックアウトができるようになるまで1年かかってしまいました。
もちろん、人間関係や初めての土地、ビジネスホテルとのギャップもかなり感じていたと言うこともあり仕事は本当になかなか順調にはいきませんでした。
まとめ
どちらも研修期間は出来ないことばかりで本当に体力が必要でした!でも日々出来るようになったり、経験を積む事でかなり仕事がスムーズになったりするので楽しい期間でもあります。なんでも初めてなので誰にでも気兼ねなく聞くことができます。
注意しなければいけないのはその期間知ったかぶりをするのはかなり危険な事です。分からないと言えば教えてくれる期間なのですから。
ビジネスホテルとシティーホテルで研修面で辛かった違いといえば、ビジネスホテルは体力面が本当に辛くしんどかったです。シティーホテルは精神面が辛くて自分を保つことが出来なくなりそうでした。
もちろんそれぞれのホテルによって特色や特徴が違うので一概に記したものとは全て合致はしないと思います。
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