ホテルで働いていると1日にたくさんの初めましてのお客様に出逢います。
その中で、出来るだけお客様のリクエストに叶えてあげたいと常々思っています。ですが、どうしてもお応えできないリクエストもあるんです。今回はそんなお客様のお話をしてみたいと思います。
さまざまなホテルの予約プランがありますが、どのホテルや旅館でもお部屋の詳細を指定できないというプランがあるのをご存知でしょうか。
高稼働の日やかなりお得なプランだったりが多いです。どこまで指定ができて、どこから指定ができないのかはそれぞれ違いますが、ホテルや旅館側がお部屋の空き状況で部屋を決めるというプランです。
私の働いているホテルで指定ができないプランを予約されたお客様がおられた時の話です。
お客様の予約は1泊2名様で喫煙・禁煙、ツイン・ダブルなど指定できないプランでの予約でした。
そのお客様のリクエストは、高層階・眺めの良い部屋・ツイン・旦那様が喫煙でき、部屋自体は奥様がタバコ吸わないので禁煙がいいとのことでした。
リクエスト多過ぎません??!!笑笑
チェックインした時は、夕方でほぼ満室の日にち。近くでイベントもあり高稼働の日。
でも、出来るだけお客様のリクエストには応えたいと思いました。
高層階とツインはきっとマストなんだろうなと思い、出来るだけ調整をしました。その他のリクエストはどうやっても難しく、禁煙高層階ツインでご用意しました。
チェックイン手続きが終わり、お部屋の説明をする時にリクエストを全て叶えることができなく申し訳ない旨お伝えしました。眺望も説明し、喫煙は喫煙所を案内しました。もう、その他に方法が見つからずお詫びしお部屋へ上がられました。
ですがチェックアウト時仰られたのは、お礼ではなく「ここはビジネスホテルに成り下がったのか?!」という一言からでした。※私が働いているのは一応シティホテルです。
まず景色が自分が想像していたものと違ったこと、シャンプーなどの備品がポンプ式であったことへの不満、全ての対応がビジネスホテルのようだとのことでした。
遠回しにチェックインした私のせいでこんな部屋だったとも仰りました。この安いプランで予約したからなのか?これしか予約する部屋がなかったんだとも仰っておりました。
大変ご高齢のお客様でしたので、シャンプーがポンプ式で見えずらかったことなど配慮が欠けていたのだと反省しました。
ただ、私が悪かったというのだけはやめて欲しいと正直思ってしまいました。
慣れない旅かもしれませんが、チェックイン時に対応できることとできないことがあります。
できれば、事前に仰ってくださっていればできることもたくさんありました。
チェックアウトの際に私はどうしてもイラッとしたのと、悲しさと、モヤモヤと…
言い方もあるのだと思いますが、みなさんはどう思われますか?
その後はいろんな人に愚痴ってしまいました笑
でもリクエストがたくさんある方は自分のリクエストに見合った部屋を予約してください。
これがホテルマンの本音です。
ちょっとした愚痴になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。