新しいホテルができると、前々からあったホテルは困るんじゃないか?とかすごくよく言われます。
お客さん取られちゃうんじゃないの?とかお客さんに言われます。
確かにお客さんは取られちゃいますね!笑
でも別に仲が悪いとかではないです。むしろホテル同士ってかなり協力体制があるって知ってましたか?
ホテル同士でやっていることについて一部紹介してみようと思います。
地域ごとの連絡協議会がある
連絡協議会というのは、自分のホテルの状況を他のホテルに共有する場のことです。
地域によって規模も様々だと思いますし、協議会などがない地域もあると思います。
例えば今月の催し物の共有をすることで自分のホテルにはないことは参考にできますし、自分のホテルがないサービスも違うホテルならあることがわかれば送客することもあります。
えー送客しちゃうの?なんで??競争相手にそんなことするの?ってよく言われるんですが、その方がぶっちゃけ楽なんです。
特色はホテルによって違いますし、立地やホテルブランドで提供できるサービスとできないサービスがあります。できないことをするのはすぐには無理ですし、送客した方がこちらとしてもお客様も助かるんです。
変質者は共有している…
子ども会や学校で変質者が現れましたので注意してくださいなど注意のメールなどがくるような感じで、ホテル同士も対応に注意が必要なゲストなど共有はしていることなんかがあります。もちろん個人情報などは守っています。異常なクレーマーや非通知でかけてくる迷惑電話などなど事例は様々です。
お客様もいろんなお客様がいて、ホテル同士は協力体制で挑んでいます。
オーバーブックで助けてもらったり、助けたり…
恐怖でしかないこの言葉『オーバーブック』。これは提供できる部屋数よりも、予約数が上回ってしまうことです。満室の時に限ってお部屋の備品が故障してしまったり、サイトなどネットワークシステムの故障などでオーバーブックしてしまった時、近隣のホテルに助けてもらうことがあります。
あってはいけないことなのですが、災害時や何かあって部屋が使えなくなった時などやはり仕方がないときはお客様に説明して他のホテルで泊まってもらうことがあります。
そんな時に協力体制がいつもできていると対応がスムーズにできるんです。
新店舗はモニター宿泊として宿泊することも
新しい店舗ができると、同じ系列同士で新店舗スタッフの練習も兼ねて試しに宿泊することもあるんです。新しい施設はまだ設備設定が不十分なところなどは実際に使ってみなと分からない箇所が多いので、モニターとして宿泊します。
私も新人の時に他のホテルへモニター宿泊したことがあります。新しい設備など写真を撮ったり、自分の店舗にはないサービスなど勉強させてもらいました。
やはり設備関係はどうしても使ってみた方がわかりやすいので、新店舗のスタッフに話を聞けたりするとかなり刺激になります。
まとめ
実はホテル同士って仲良しというよりは、お互いで情報共有しあっていて協力体制を敷いているホテルがほとんどだと思います。
もちろん、都会に行けば行くほど稼働率や売上など競争は激化すると思いますが、他のホテルを貶したりするスタッフはほぼいないのではないでしょうか。少しホテルに対する印象が変わった方もおられるかもしれません。参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。